2024年10月26日~11月4日、「東京都文化財ウィーク2024」の一環として、『練塀』内部構造特別公開と体験型イベントを開催しました。普段は見ることのできない貴重な練塀の様子や専門家による特別講義が開催され、多くの人々が歴史に触れる貴重な機会となりました。
東京文化財ウィークとは?
東京文化財ウィークは、より多くの皆様に文化財を身近に感じていただくために一年に一度開催されています。都内にある文化財を一斉に見学することができ、文化財めぐりや特別展、講座などを1週間通して周遊し、文化財の価値への理解・保護に協力いただくための学びウィークになります。
『 練塀』の内部構造を見られる見学会と、特別イベントを多数実施
練塀内部特別公開
普段は見ることのできない練塀内部を、毎日無料で公開しました。練塀の構造や、築かれた当時の様子を間近で見学できる貴重な機会となりました。
練塀造営体験
10月27日と11月3日に、練塀の造営体験を開催しました。参加者の方々は、実際に土を練り、練塀の一部を築く体験を通して、江戸時代の職人たちの技を体感しました。
文化財講座: 専門家による文化財講座を開催し、練塀の歴史や、文化財の保護について学びを深めました。
港区の歴史を感じて「練塀」を知る、散策会:
廣度院周辺を散策しながら、練塀の歴史や、港区の歴史について学びました。
スタンプラリー
期間中、「みんなで、ねりべい博士になろう!」スタンプラリーを開催し、参加者の方々に楽しんでもらいました。
甘酒専門店とのコラボ
甘酒専門店「こめどりーみんぐ」の厳選グッズを特別販売し、来場者の方々に喜んでいただきました。
御朱印・御守り・瓦寄進
廣度院オリジナルの御朱印や御守りを販売し、瓦寄進も受け付けました。
おわりに
「練塀の中に入ることができて、貴重な体験ができました。」
「練塀を作る体験は、とても楽しかったです。」
「大門の歴史について、もっと詳しく知りたくなりました。」
など、来場者からは、歴史や文化に触れることができ、貴重な体験になったという声が多数寄せられました。
今回の特別公開は、多くの人々に歴史や文化に触れる機会を提供し、練塀の魅力や大門地域の歴史に触れていただくきっかけとなりました。
廣度院は今後も、日本の歴史を残すシンボルであり続けたいと考えています。
廣度院とは
東京都港区大門地域に在する「三縁山 廣度院(以下、廣度院)」は、山酉譽聖聰【ゆうよしょうそう】上人が増上寺を開山したときに別に一院を建てた山内最古の子院です。練塀は表門のある大門通正面(南面)左から御成道(西面)の増上寺参道の要所に廻り、江戸時代に増上寺境内一帯に存在していた往時の姿で残しており、江戸時代の技術が凝縮された貴重な文化財として知られています。
保存会メンバー募集
国登録有形文化財(建造物)の廣度院表門及び練塀の保存・活用活動には皆様のお力添えが欠かせません。 歴史ある文化財の保存活動に携わって下さる仲間を募集しています!
廣度院練塀保存委員会公式LINEアカウント: